音の正体はなんだろう? 音を見てみよう。そんな音に関する16の実験を紹介します。知識でわかったつもりでも、実際にやってみると きっと新たな疑問がひろがりますよ。
手に持ったスプーン同士をたたくと、カチッと音がします。でも糸に吊り下げたスプーンをたたくと、チーン!と響き、とってもいい音にビックリ! そのうえ糸が細かく振動します。音は振動なのがわかります。また、紙コップの底にとタコ糸を通して止め、それを濡れた布で引っぱると、なんだかブタの声。そんな簡単な工作から、聴診器、バネを使ったエコーマイクなども載っています。
大きな金属製のボールに水を入れボールの淵をこすれば、しぶきがビュンビュン飛んでとっても面白い。実験や工作の用意するものや手順、成功させるためのポイント、疑問、その実験や工作で何がわかるかがまとめられています。用意するものの写真や材料の説明も書いてあります。
コラムで音に関する気になる現象を扱い、巻末には音の展示がある博物館の紹介がされています。高学年以上なら自分で読んで、作って、考えることの出来る科学遊びの本です。残念ながら、現在品切れですので図書館で借りてください。
科学読物研究会 増本裕江