2年前、所属する科学読物研究会の40周年記念交流会で、津田さんが著書のなかの「空気は曲がる?」「踊るネコ」「吹いても、落ちない玉」の演示をなさいました。100人分の手作り製作キットを参加者に配布し、穏やかな口調、分かりやすい解説、熱意あふれる演示にとても感動しました。
私も「科学教室」などで講師として子どもたちと科学あそびを楽しんでいますが、テーマ・演示方法に悩んだとき、まず、本棚から取り出すのがこの本です。私にとっては強力な助っ人です。インターネットからも多くの情報は入手できますが、じっくり考えて内容を決めるには、やっぱり“本”です。
津田さんは図書館などでの「読み聞かせ」に、はじめつまみ食い的に科学あそびを取り入れていたら子どもたちの反応が非常によかったので、毎月テーマを決めていろいろな本を展示しその中から読み聞かせ用の本を選び、それに続いて関連する科学あそびをするスタイルを作り上げたそうで、道具なども日用品の空容器や廃品の中から見つけ出しています。
この本は、著者のたくさんの科学あそびの実践のなかから、セレクトしてまとめられたもので、おとなはもちろん子どもでもできるように分かりやすく図解されています。さあ、いっしょに科学あそびを楽しみましょう。
科学読物研究会