子どもたちが、ゼリーカップに、児童館の“砂場の砂”と“桜の木の下の土”をとってきました。この本の「②土の中の宝石をさがそう」のページを開いて、書かれたやりかたの通りに洗っていくと、だんだんきれいになって、つぶつぶが見えてきます。15倍のルーペで見ると「わっーきれい」「砂場とこっち違うよ」と子どもたち。砂や土がこんなに美しいなんて!!
そのつぶつぶにはいろんな色のものがありました。次のページの「土の中の宝石」の写真と照らしあわせます。透明なのは、長石かな?石英かな? その透明なつぶに魅せられた女の子は、そればかりを集めて透明なシートに貼っていました。ハート型(?)のも見つけちゃいました。それから、子どもたちは、ルーペがなくても、洗わなくても、砂場の砂から小さな小さな透明なつぶを見つけ出すようになりました。ほんの少し見つめ方が変わって、砂場が今までとはちがう世界になったのです。
この本は、「土のつぶをしらべよう」「土を焼いてみよう」「光る泥だんごをつくろう」「土をたたいてみよう」「おいしい水はどうしてできる?」など“土と仲良くする”“土を知る”ための15項目から出来ています。一つの項目は見開き2ページで、写真やイラストを中心に、わかりやすく書かれていて、今すぐにやってみたい事がたくさんあります。この本を見ながら土とあそぶと、きっと、土を今までとは違った目でみるようになるでしょう。どんな楽しみが、いくつ、増えるでしょうか?
巻末には材料の入手先や注意事項など詳しい説明が載っています。 ぜひこの本を手にとって、土とあそんでください。
科学読物研究会 菅原由美子