最近の口癖は、「もう、12月だって。テレビからあのCMが流れるともうクリスマスって感じだね。」です。年々、時の流れの早さに驚いています。そして、今も刻々と時間は流れ、もうさっきの今は過去になっています。
この本は、「時間の感覚」「物理時間」「時間の決め方の歴史」「自然が刻む時計」「過去の時間を測る」「動物がもつ固有時間」「絶対時間と相対時間」「心理時間」の全127ページ、8章で構成されています。『りんごかもしれない』の著者であるヨシタケシンスケさんの挿絵が本にかわいらしさと分かりやすさのアクセントをつけています。
私たちは時間を気にしながら生活をしていますが、改めて「時間とは何か」と聞かれると答えに困る人がほとんどではないでしょうか。時間は、あまりにも身近なものであるけれども、壮大で掴みどころがないものでもあります。この本を読むと、今まで知識として知っていたことが理解に繋がったり、さまざまな時間があることを考えることができます。
科学読物研究会 澤本早苗