北海道の富良野に住む石黒誠さんが雪虫(トドネオオワタムシ)の生態を写真と共に説明している絵本で、昆虫が好きな小学3年生から大人まで楽しめます。 『雪虫<たくさんのふしぎ傑作集>』(福音館書店、2021年)石黒誠/著、福音館書店、2021年3月、1300円+税 雪虫と言えば、『しろばんば…
「細菌ホテル」は、小学生の女の子の体の中にあります。女の子の体をホテルに細菌たちをお客さんに見立てて、細菌たちの働きを紹介している絵本です。そのホテルを案内してくれるのが、ユニークな絵で擬人化された大腸菌です。様々な細菌を擬人化し、人体の内部も漫画調にモデル化して表現されています。 『細菌ホ…
絶滅危惧種の数は、年々驚きの速さで増えていて、現在は全世界に37,400種以上と言われています。この本では、動物園などで見ることが多く、良く知っている30種の動物を取り上げています。子どもたちにも人気のあるジャイアントパンダ、トラ、シロクマなど、いなくなってしまったらいやだなと思う動物たちばかりで…
生物が「うまれてそだつ」ことを通して、DNAとは何かを子どもにわかりやすく伝える大判絵本です。 『うまれてそだつ わたしたちのDNAといでん』ニコラ・デイビス/文 エミリー・サットン/絵 越智典子/訳 斎藤成也/監修 ゴブリン書房/2021年4月/1500円+税 大人も初めて聞くような…
構成はいたってシンプルです。見開き2ページの左側にはりんごの状態を表す言葉が、右側にはページいっぱいに1つのりんごのカラー写真が載っています。最初は「りんご つるつる」という言葉と、みずみずしい赤いりんごの写真。次のページには、「りんご じーっと」という言葉の下に「89日」とあります。りんごをその…
表紙には、ちょっとユーモラスな顔の魚たち。最初のページには、人類が初めて見た南極の魚のスケッチ。170年前に航行中の船の甲板に打ち上げられた魚を、船医がスケッチしたものとのこと。その時の興奮が伝わってくるようで、こちらまでわくわくしてくる。 『たくさんのふしぎ版 南極のさかな大図鑑』岩見哲…
日本水産学会監修「ベルソーブックシリーズ」の1冊。単行本の読み物です。普段、何気なく口に運んでいる魚卵も、大きさ・数・形・構造を詳しく調べてみると、魚種によって千差万別であることが分かります。水に浮かぶもの沈むもの、球形だけでなく長円形や楕円形の卵もあります。電子顕微鏡で拡大すれば、小さな粒の表面…
『ソロモンの指輪』の翻訳でも有名な動物行動学者、日髙敏隆氏の半年間の講義を収録した読み物です。教科書的なキマリごとではなく、「人間はいかなる生き物か」をテーマに、体のつくり、言語、学習と遺伝、オスとメス、社会とは何か?など、13の講義で構成されています。 『ぼくの生物学講義 人間を知る手がか…
赤ちゃんから大人まで楽しめる画期的な、仕掛け科学絵本ができました!「なんじゃ なんじゃ このあな なんじゃ」という繰り返しの文章。リズムが良く、つい「なんじゃ なんじゃ」と口ずさみたくなります。その頁にある穴を見つけて、仕掛けを下にめくると、「すなはまの だんごむし ハマダンゴムシ じゃ〜!」とい…
「ウイルス」について、順を追って説明してくれます。小学校高学年の子どもが読んでわかるように、文字にはルビがあり、カラーの大きなイラストが理解を助けてくれます。 『のぞいてみようウイルス・細菌・真菌図鑑1 小さくてふしぎなウイルスのひみつ』 北元憲利/著、ミネルヴァ書房 2014年…