くるくる回るかざぐるまを持った女の子を肩に乗せているのが、お話の主人公のソーレン・ハーマンセンさんです。舞台となったのはデンマークのまん中にある小さな島、サムス島で、牧場や農園がある、人口4000人のごくふつうの島です。「電気や燃料の使い方だって、少し前までは、とてもふつうでした」から、電気はデ…
「博士の愛した数式」という映画が上映されている。この映画では,数の不思議さと面白さを堪能させてくれる。『数の大常識』というこの本は,その映画ほどでもないが,数にまつわるちょっとした豆知識をコンパクトにまとめている。本来は,授業などでもっと感動的に学ぶとよい内容も多い。しかし,感動的な授業があまり期…
私たちは、いろいろな数字に囲まれて暮しています。今、もし数字が消えてしまったらたいへんです。建築、地図づくり、絵や音楽も数字と関係があります。学校で勉強する数学が苦手な人も買い物の時には、たし算やひき算、かけ算や割り算などが必要ですよね。 本書は、数学が得意な子どもたちと不得意な子どもたち…
これは、「次々と怪獣が現れる冒険物語を通して証明を学ぶ」本です。証明とは、まず試行錯誤すること。試行錯誤とはやみくもにやってみることではなく、原因(前提)から結果(結論)を導き出す道筋をいくつも考えることと著者は言います。 数のモンスターアタック芳沢光雄/著 はらだゆきこ/絵幻冬舎 ; IS…
この本は,1996年に行われたサイエンスシアター「力と運動」の第4巻である。『アーチの力学』(2004,8),『吹き矢の力学』(2005,1),『衝突の力学』(2005,6)に続く。 コマの力学—回転運動と慣性—サイエンスシアターシリーズ/力と運動編4板倉聖宣・湯沢光男著仮説社 ; ISB…
目には見えないけど、確かに私たちの周りに当たり前のようにある何か。空気と名付けたその何かの実態を明らかにしようと、ガリレオをはじめとする多くの科学者が取り組んだ長年の研究の軌跡を紹介する本です。それはとりもなおさず化学の研究の歴史の一端でもあります。 空気の発見角川ソフィア文庫三宅泰雄角川…
ケーキの入っている箱から、ケーキを取り出してふたをします。さてこの箱には何がはいっているのでしょうか?こんな不思議な手品からこの本は始まります。 空気と水のじっけん板倉聖宣著 最上さちこ絵仮説社 ; ISBN:978-4-7735-0215-2 ; (2009年8月8日) 作者の板倉…
摩擦とは、ものとものとがこすれあって、その動きを邪魔すること。その時、そこには熱が生まれ、電気が起き、音が出て、すり減るなど、いろいろなことが起こっています。 摩擦のしわざワンダーラボラトリ田中幸・結城千代子/著 西岡千晶/絵太郎次郎社エディタス ; ISBN: 978-4-8118-07…
「物理は好きですか?」と聞かれたら「難しそうだから苦手」とか、「授業が面白くなかった」という人がたくさんいると思います。でも苦手という人も、車はもちろん、オートバイや飛行機、高速モーターボートやジェットコースターなどは好きですよね。たとえば車でサーキットを走ると、自分の周りでいろんなことが起こりま…
「身の回りの元素を調べよう」という副題にもあるように、その元素が身の回りで、何に、どのように使われているかが、水素からはじまる原子番号順に解説されています。全てのページがカラーの多彩な写真に説明が添えられ、まさしく「目で見る」元素の世界が堪能できる本です。それぞれの元素の用途だけではなく、食品とし…