中学の教科書に出てくる周期表、原子記号がズラッと並んでいて、「ややこしい! なんか苦手だなあ」という人に、特におすすめの本です。世の中の物質という物質は、すべて、水素や酸素などの原子でできています。私たちの体も、目に見えない空気も、恐竜も、花も、机も・・・。その原子を、今までにない切り口で紹介して…
元素の学校とは、生徒は元素、先生は元素の発見者です。生徒達は頭に元素記号をつけ、金は金色の服を着た女神、鉄は鉄の鎧を着た番人のように、名前、色など特徴がわかるかわいいイラストで描かれています。 小学校1年生位から楽しめる化学の入門書といえる絵本ですが、中学生、高校生にこそ読んで欲しい本です。…
「一日の生活の中で、あなたはどのくらい水を使っていますか。」と聞かれたら、どう答えますか。 『はじめてであうすうがくの絵本』2巻には、ものを数えるというのはどういうことかを考える話が5つまとめられています。 はじめてであうすうがくの絵本 2安野光雅さく 遠山啓 監修福音館書店 ; IS…
偏光板とは、様々な方向に振動している光が、それをとおると一方向だけに振動する光(偏光)しか出てこないような、光のフィルターのようなもの。まだ偏光板をご覧になったことがないとか、名前を聞いたこともないという方も、偏光板はテレビやパソコンなどの液晶画面に使われているので、実は知らず知らずのうちにすでに…
著者は、『図解「物理」は図で考えると面白い』(青春出版社)や『最新 科学のニュースが面白いほどわかる本』(中経出版)などの著作がある科学ジャーナリスト。総ルビ付きの児童向けですが、光に関心がある大人にとっても、 “わかること”が楽しくなってくる本です。 光の大研究輝きの正体はなんだろう不思議…
静謐、表紙の写真からは、こんな言葉が浮かんできます。ひとしずくの水が、まさにコップに落ちる瞬間をとらえた写真です。ポトンという澄んだ水音と、ゆっくりと静かに広がる水の輪が見えるような気さえします。 ひとしずくの水ウォルター・ウィック 写真と文/林田康一 訳あすなろ書房 ; ISBN: 978…
科学者たちへのインタビューをまとめた冊子に「子どもの頃、影響を受けた本」という項目があり、『不思議の国のトムキンス』と答えた人が多くいました。 作者ジョージ・ガモフは、著名な理論物理学者です。そして、難解な物理の理論を一般の人にもわかるようにと、本を書きました。 不思議宇宙のトムキンス…
最近の口癖は、「もう、12月だって。テレビからあのCMが流れるともうクリスマスって感じだね。」です。年々、時の流れの早さに驚いています。そして、今も刻々と時間は流れ、もうさっきの今は過去になっています。 時間とは何か池内 了/著 ヨシタケシンスケ/絵講談社 ; ISBN:978-4-06-2…
巻頭に「磁石を使った工作・実験を楽しもう」とあるように、まずは工作。そして実験。その次に知識として磁石の性質や歴史についてがまとめられている本です。 おもしろ磁石百科あそべる・まなべる 学習教材づくり吉村利明 監修少年写真新聞社 ; ISBN978-4-87981-211-7(2006-02…
磁石に鉄がくっつくことは、小さな時から子どもがひきつけられる科学の不思議です。 この本は表紙からさっそく「じしゃく」という題字がねずみをつり上げていて磁石の世界に誘われます。ねずみが落ちてきたらキャッチしようというのでしょうか、女の子がねずみの下に手を差し出しているのもご愛嬌です。 じ…