小さなものを観察するといえば、顕微鏡。そして、顕微鏡というと、理科の授業で花粉や気孔を観察する時に使う、あの立派な装置を思い出すでしょう。授業では、半ば義務感で緊張しながら扱い、楽しむどころではないかもしれませんが、それでも肉眼では見ることのできない世界が、はっきり大きく見えた時のうれしい気持ちは…
この本は、みょうばんを使っての結晶づくりと、美しい結晶の世界を紹介しています。読むと、身近にたくさん結晶が存在することに気づきます。例えば台所の砂糖、塩など。冬の野外にも雪や氷があります。そして結晶の形が、規則正しく美しいのに驚きました。 けっしょうづくりみんなで実験 楽しく科学あそび(リト…
「ア〜 なんか簡単にできる実験ない?」と思ったら、この本はうってつけです。しかも、苦手だなという人が多い「電気」について、楽しく読めて、そのうえ、ちゃんと『金属とはぴかぴか光っているもの』『金属は電気を通す』という法則がわかってしまいます。 きんぞくたんけん ぴかぴかでピカッ玉田泰太郎 ふく…
この本を手に取るとまず表紙の写真に目が釘付けになります。切り紙の昆虫たちがなんと生き生きとしていることでしょう。立体的で美しい昆虫たち。 切り紙昆虫館 -ハサミで作ろう!今森光彦作童心社 ;ISBN:978-4-494-01098-1; (2009年7月30日) カブトムシ、ショウリョ…
ビックリ手品に指遊び、言葉遊びに、体感ゲームまで、とたんに子どもが爆笑したり夢中になってくれる「おもしろ遊び」が満載の本です。お風呂で、リビングで、電車内で、すぐに取り組める遊びは、親子だけでなく、子どもグループに対して大人が紹介すると楽しく遊べるものも多いです。紹介されている遊びは、お金もかから…
このよでいちばんはやいものってなんだろう?ウサギは はやいかな?たしかにカメよりは はやい。でも、ツバメよりは おそい・・・こんな速さ比べの問いかけから始まる絵本です。 このよでいちばんはやいのはロバート・フローマン 原作 / 天野 祐吉 翻案 / あべ 弘士 絵福音館書店 ; ISBN: …
出版から20年ですが、今も手作りおもちゃのガイドブックとして心強い1冊です。思い出のつまっている人も多いでしょう。工作や科学あそびを子どもと一緒にする人には、道具の使い方を伝えるのに便利です。 工作図鑑作って遊ぼう!伝承創作おもちゃ−木内勝作 /木内勝絵 /田中皓也絵福音館書店 ; ISBN…
この本は、校庭の片隅の草むらを、1年間「定点観測」した絵本です。春になると、校庭の片隅にもタンポポが咲き、モンシロチョウが飛んできます。さまざまな草がはえて草むらになるころ、タンポポは綿毛となり、カマキリが生まれ、トカゲが現れます。アリやチョウ、トンボやカエルなど、69種類もの生き物たちが季節を追…
まっくらやみだからこそ、見えてくるいろいろなこと・・いつものお菓子や飲み物は、暗闇で味わうと、あれれ、いつもとちょっと違う。お父さんやお母さんの化粧品のにおいも、こんなに強かったのかな。この絵本のように暗闇にいったら、子どもは「暗いと怖い」と思うでしょう。一緒にいて守ってくれる大人の温かさや、自分…
「おかあさん、草木染めをやってみようかな」。夏休みの一日、当時小学生だった娘が言いだしました。もう休みも終わりに近づき、自由研究がそろそろ気になりだしてきた頃のことです。そこで図書館で借りてきたのが、『草や木のまじゅつ』です。なんとも、すてきな本の題名にひかれたのかもしれません。表紙や中の写真の糸…