中学の教科書に出てくる周期表、原子記号がズラッと並んでいて、「ややこしい! なんか苦手だなあ」という人に、特におすすめの本です。世の中の物質という物質は、すべて、水素や酸素などの原子でできています。私たちの体も、目に見えない空気も、恐竜も、花も、机も・・・。その原子を、今までにない切り口で紹介しています。
たとえば、発見された年代でわける、値段でわける、地球上に多い順にわける、中国名の漢字のつくり(金へん、気がまえなど)でわける、というように。読み進むうちに、原子にグッと親しみがわくでしょう。
そして、その分類ごとに、9種類の周期表を色分けする作業もできます。解説を読むだけでなく、直接ページに色をぬりながら、原子の特徴を楽しく知ることができるのです。
周期表の並びを語呂合わせで簡単に覚える方法や、立体周期表の作り方ものっています。最初から読まなくても、興味のあるところから、ご家族でどうぞ。
科学読物研究会 坂口美佳子