透き通っていて丈夫、軽くて水を通さないポリぶくろは、毎日の生活に便利です。そんなポリぶくろを使った科学あそびの本を紹介します。
かさ用のポリぶくろのアロー(矢)は、息をパンパンに入れ10cmぐらい残して結びます。このまま投げるとあまり飛ばないけれど結び目におもりのビニールテープを巻いたり、凧の様にしっぽをつけると、安定してよく飛びます。
水をたっぷり入れたポリぶくろをしばり、エンピツをさすハリセンボンは大人気!風船で同様にするとゴムとポリぶくろの性質の違いがわかり興奮します。
ポリ電話、強力ポリジャッキ、静電気のあそびなどどれもポリぶくろの性質をうまく利用した科学あそびを紹介しています。
このシリーズは、ストロー、コイン、牛乳パックなど手軽な材料別にまとめられています。コンパクトな体裁ですが、絵が多く、材料・道具、方法の説明は丁寧です。また、なぜそうなるのかの解説も納得です。自分でやるなら、高学年から。
科学読物研究会 増本裕江
子どもがポリ袋を持てば、膨らませてパンと割るのが定番です。でも、もっと違った遊び方がこんなにあるんだと感心してしまいます。音を伝える電話、力持ちのジャッキに利用できるのです。
膨らませるだけでは弾まないポリ袋も、輪ゴムをかければボールに変身。カイワレにかぶせれば植物の育ち方も発見できます。傘入れの細長いもの、黒いもの、大小いろいろなタイプのポリ袋が登場します。でも本当の主役はポリ袋の中の空気だったり、ヘリウムなのかもしれません。気体の性質を知らず知らずのうちに理解します。
「たのしい科学あそび」シリーズは、身近な物を使って誰もが楽しめ、成功率の高い実験を集めて紹介しています。やり方はいたって簡単、わかりやすいカットがついていて、小学生が一人でもできるように配慮されています。この他に「ストローの実験」「コインの実験」「コップの実験」「”のり”の実験」「使い切りカメラの実験」「炭と墨の実験」「ティッシュの実験」「砂糖と塩の実験」「牛乳パックの実験」があります。
科学読物研究会 森裕美子