~300万年前の大地の歴史の証拠をさがそう~
地学の例会は毎回大人気。今回は、埼玉県飯能市を訪れ、地層と岩石を観察します。
飯能は、入間川・荒川の水運を利用して江戸へ木材(西川材)を供給して発展しました。1915年武蔵野鉄道(今の西武池袋線)が開通すると、天覧山周辺は東京に近いリゾート地としてにぎわいました。最近ではアニメ「ヤマノススメ」の舞台としても知られ、若者のファンが「聖地巡礼」に訪れます。女子高生たちがアウトドアを通じて成長物語で、アウトドアに興味を持つきっかけになったそう。
地質学的にも飯能は重要な場所です。関東山地と関東平野の境にあり、約300万年前に、山地と平野が分かれた証拠を確認できるのです。今回は、天覧山や飯能河原を歩きながら、山地の岩石と平野の始まりを物語る地層を観察し、その痕跡を探してみましょう。
みなさんは、どんな証拠をみつけるでしょう。体験は育ての親、お子さんと一緒に体験できる貴重な機会、ぜひ親子でご参加ください。もちろん大人の方だけの参加も大歓迎です。早めに帰られる場合も、担当に一声かけていただければ大丈夫です。申し込みお待ちしています。
◆日時 2025年11月9日(日)9:30~15:00(予定) *雨天決行。ただし台風などで中止の場合は遅くとも前夜9時ごろまでに、参加申し込み時のアドレスへ連絡します。必ずご確認ください。
◆講師:久津間文隆さん(地学団体研究会)
◆集合:9時30分 西武池袋線飯能駅 改札出たところ
★車の方は、10時に飯能市民会館駐車場 (博物館で合流)
◆コースと見どころ *9~10月の台風で状況が変わった場合は、コース・内容に変更があります
飯能駅・・・飯能市博物館(見学・無料)・・・天覧山((上り30分の軽いハイキング。鏡岩(断層鏡肌)、山頂からの展望)) ・・・平野の始まりの地層(飯能層)・・・中央公園(昼食・トイレ)・・・せせらぎ遊歩道(山地をつくる岩石、特に枕状溶岩)・・・飯能河原(川原の石の標本作り、プラケース入り)・・・なかよしロード・・・飯能大橋・・・矢颪テフラ層・・・飯能駅南口(解散)
◆雨天の場合:飯能市博物館で見学と、研修室での石の標本作りをします。天気が回復すれば飯能河原の露頭の見学もします。昼食後に離脱自由です。
◆解散:飯能駅南口 (15時ごろ)
◆参加費:1家族 500円(会員)、1500円(会員以外の方)
◆持ち物:弁当、飲み物、帽子、軍手など作業用の手袋、タオル、雨具、新聞紙、あればハンマー
◆申し込み受付は10月26日(日)~ 申込み人数が多い場合は、お断りする場合もあります。
会員の方は会報10月号をご覧ください。
一般の方は、kagakuyomimono01@googlegroups.com(例会受付専用)にて
★保険を掛けますので、名前、連絡先のアドレス、子どもの場合は、学年・性別も明記の上、1週間前までにお申込みください。
<参考になる本>
『地形・地質ウォッチング 楽しく歩く飯能(仮称)』*久津間先生の執筆で10月刊行予定
『地層と化石でタイムトラベル』『土と石の実験室』『川と海辺にチャレンジ』大月書店
『埼玉の自然をたずねて 改訂版』築地書館
『地層の変化と化石』『石はなにからできている?』岩崎書店
『川原の石の観察と実験』さ・え・ら書房
『こども地学』カンゼン
『集めて調べる川原の石ころ』誠文堂新光社
『岩石と鉱物 読む宝石!』『地学 未知なる星テラ!』玉川大学出版部