この絵本は、明治初期から150年にわたる「谷戸のくらし」の変遷を描いたものです。1軒の農家を中心にすえ、15場面にわたってその日常が事細かく描きこまれています。モデルとなったのは、東京都多摩市にある多摩センター駅近辺。そこは、八王子市から町田市、川崎市に至る多摩丘陵と呼ばれる、谷戸(雑木林などに囲…
子どもと科学よみもの 2022 年 8・9月号 目次 6月例会「ストーンヘンジと巨石文化」7月例会「江戸川区自然動物園で動物たちに会おう!」この本読みましたか?『ビジュアル宇宙探検図鑑』3月のオーロラの会『クジラの骨と僕らの未来』理科教室より『お蚕さんから 糸と綿と』総会用ハ…
表紙、それにつづく数ページにわたってちりばめられた、虹色のガラス細工。形もさまざまで、不思議な美しさ。これらは0.1ミリにもみたない珪藻の殻をならべた顕微鏡写真です。作品をつくった著者の奥修さんは、珪藻の研究者で、このように珪藻をならべた作品(珪藻アート)をつくる人は世界に数人しかいないそうです。…
9月例会は、オンラインで楽しむ植物観察会です。いつも歩く道や身近な場所で植物を楽しむコツや、子どもと一緒に楽しむ秘訣を教えてくださるのは、「徒歩10分の道のりを100分かけて歩く『まちの植物はともだち』観察会」を中心に、保育の現場や地域おこし、企業のSDGsへの取り組みの協力など幅広く活動していら…
北海道の富良野に住む石黒誠さんが雪虫(トドネオオワタムシ)の生態を写真と共に説明している絵本で、昆虫が好きな小学3年生から大人まで楽しめます。 『雪虫<たくさんのふしぎ傑作集>』(福音館書店、2021年)石黒誠/著、福音館書店、2021年3月、1300円+税 雪虫と言えば、『しろばんば…
「細菌ホテル」は、小学生の女の子の体の中にあります。女の子の体をホテルに細菌たちをお客さんに見立てて、細菌たちの働きを紹介している絵本です。そのホテルを案内してくれるのが、ユニークな絵で擬人化された大腸菌です。様々な細菌を擬人化し、人体の内部も漫画調にモデル化して表現されています。 『細菌ホ…
日本には45種類のサンショウウオが生息しているそうで、この本は全種類を写真で紹介しています。見返しに全45種類のサンショウウオが勢ぞろい、黒っぽいの、赤っぽいの、まだら模様のや、尾が平べったいのやら細いのやら、壮観です。もちろん国の特別天然記念物のオオサンショウウオも載っています。 『減り続…
旅の始まりは雨。雨粒が集まって海に流れ、太陽の熱によって水蒸気になり、雲ができてまた雨が降る過程が詳しく描かれています。色彩豊かな紙面に、しずくや水たまり、水しぶきなど、水のさまざまな姿が丁寧に描かれています。海の水の冷たさや大きなうねり、日差しの暖かさや風の流れが伝わってきます。水蒸気になって大…
子どもと科学よみもの 2022 年 7月号 目次 5月例会「オンラインで楽しむ 愛媛県総合科学博物館」総会用ハガキから①5月の科学あそび分科会「からだのひみつ ~ミニミニウンチとおなかの中がわかるエプロンをつくろう!~」くらべ読みの会 12月~3月「ジェンダー関連の本」メーリングリス…
A4サイズの大型絵本。コナラの大木が土が土になるまでのはなしをしてくれます。 始まりは火山の噴火。火山灰に水がふれて粘土のかたまりができ、そこへキノコやダンゴムシに細かくされた枯葉などが混ざります。さらに雨水の働きで上層の土と下層の砂などが混ざり合い、ミミズやモグラといった土中の生きものの活…