「ええっ 土や石で実験なんかできるの?」という声が聞こえそうです。だいじょうぶ! この本には、身近な土をつかった実験が21、鉱物の実験が17、石の実験が16、地球46億年の歴史と土や石の関係を見るものが3、合計55の実験が紹介されています。
たとえば、いろいろな色の土をつかってクレヨン作り、砂鉄集め、砂鉄から鉄作り、石のナイフ作り、石で火おこし、石みがきでペーパーウェイト作り、地球46億年の年表の巻物作り、鉱物や岩石が見られる博物館や見学できる鉱山の紹介など、すぐにとりかかれる簡単なものから、ちょっと手間のかかるものまで、イラストや写真もつかって、わかりやすく説明されています。
私も子ども達と一緒に、手づくりの石のナイフで、焼いた鶏肉を切ったり、りんごの皮むきをしました。砂鉄から小さな鉄を作ったり、火おこしもうまくいきました。巻物作りでは、長い地球の歴史の中で人類の時代がほんのちょっぴりしかないこともわかりました。
この夏休みは、おっきな地球をつくっている身近な土や石にも目を向けて、土や石となかよくなってみませんか?
科学読物研究会 坂口美佳子