風が少し冷たくなる頃、落ち葉をひろって遊んだことがありますか?高いところから落とすと、くるくる回って落ちますね。では、葉っぱの代わりに紙切れを落としたらどうなるでしょう?細長い四角や三角に切って試してみましょう。紙の端を折ったり曲げたりねじったりすると・・・どんな風に「くるくる」するかな?
この本は1枚の紙を落してみることから始まって、紙の形や大きさ、羽の数や向きを1つ1つ変えながら「くるくる」まわるようすを見ていきます。ちょっと紙の先を曲げたり、羽をつけたりするだけで、くるくる回る様子がずいぶん変わってくることが順を追って確かめられます。
ページをめくる度に、次々と新しい「くるくる」が出てくるので、どれもこれも作ってみたくなるでしょう。大きいイラストで、作り方が分かりやすく書かれています。子どもたちにも簡単に作ることができますよ。紙と一緒にくるくる目を回す男の子の絵もかわいらしいです。ぜひ、この本を使って、大人も子どもも一緒に遊んでみてください。
科学読物研究会 中川僚子
秋になると、木の葉がくるくる舞い落ちます。いろいろな形の落ち葉を集めて高い所から落としてみると、あれれ…落ち方がずいぶん違います。紙を長方形、三角形、細長い葉っぱの形に切り、落としてみるとどうですか? また、細長い紙の一端を持ち、反対の端を上に折り上げて落とすと、よくまわりながら落ちていきます。この紙の上の端を羽のように切り開くと、ヘリコプターができます。大きさやバランス、紙の厚さやおもりを工夫すると、まわり方や落ちる速度が違ってきます。色をぬるときれいです。いろいろな形の風車も簡単に作れます。まわしてあそぶ物ってたくさんありますね。
この本と紙とハサミがあれば、いろいろなものを作ることが出来て、すぐに楽しめます。そして、楽しみながら改めて自然界の形の妙に気づかされます。一見、幼い子向けの絵本ですが、工作から科学あそびに発展する本です。いろいろな工夫をするのは低学年以上でしょう。残念ながら現在品切れなので、図書館で借りてください。
科学読物研究会 増本 裕江