化学を目で見るってどういうこと?と本を開いてみると、目に飛び込んでくるとてもカラフルな絵におどろき!!
最初の元素発見の歴史では、今まで部分的に知っていたことが、時代の流れに沿って整理されています。今の周期表ができるまでの果てしない年月をかけた人々の発見や努力がわかりやすく解説されていて、今まで以上に周期表が愛おしくなりました。
主要な元素の説明では、25種類の元素で犬や人間を作ろうという発想が面白かったです。また、それらの元素が私たちの身近なところでどう使われているのかがわかり、ますます元素に親しみがでてきます。
元素の中には危険なものもたくさんあります。長い年月かけて、それらを研究対象にしたたくさんの人の勇気ある行動や実験のもとに、今があるのだということがわかり、人間の知的好奇心のすごさをも感じます。
周期表が好きな人には、是非、一度じっくり見て(読んで)ほしい本です。
科学読物研究会 武藤昌代