水は飲むものなのに、食べるってどういうこと? と思いながら、この本を手に取りました。登場人物はおとうさん、おかあさん、トモコ(小6)、ヒロシ(小4)、マキ(小2)の5人家族です。小2のマキちゃんにもわかるように、からだの中の水や、そもそも水ってどんなものなのか、などについて話が進みます。
からだの中には水がいっぱいです。この水は、どんどん入れ替わっています。だから、からだの中から出ていく水と同じだけ、新しい水を送り込む必要があります。小6のトモコちゃんなら、一日に必要な水の量は2〜3リットルくらい。
水はからだのなかで、どんな役割をしているのでしょう。血液の中、細胞の中やすきまなどにも水分があり、食べたものの栄養素をからだに必要な形に変身させる役割もあります。からだにとってこんなに大切な役割をしている水を取り入れるには?もちろん水やお茶を飲むことも大事ですが、水をたくさん含む野菜を食べたり、お料理を食べたりすることでも水分を取り入れることができます。
私たちは毎日、あたりまえのように食べ物や飲み物でからだに水分を補給していますが、水は生きていく上で大切な栄養素だということがわかると、しっかり水を食べなくては!と思います。
今年も暑い夏になりそうですが、水を食べることを意識して、熱中症などにならないように、気をつけてください。
科学読物研究会 原田佐和子