「おもしろ!ふしぎ?実験隊」として出前科学教室を行ってきた著者が、その14年間の活動をまとめた本です。日頃、何気なく使っている物に「おもしろ!ふしぎ?」を見つけ出し、「それではラボ(実験)してみましょう」と誘ってくれます。
第1章の「文房具を使った実験」では、フリクションペンやスティックのりなどを使って色が変わる、消える科学的なしくみを順を追って理解することができます。第2章ではアイロンビーズなど「ハンドクラフトを使った実験」、第3章の「家庭にあるものを使った実験」ではレシートや洗濯物干しといった日用品までラボ(実験)してしまいます。
イラストや画像での説明だけでなく、必要に応じて題材の科学的データも示されています。化学式が登場することもあり、中高生時代の理科の勉強と実生活が結びつく楽しさも味わえるでしょう。QRコードで更に詳しい情報を入手することもできます。
この本を読んで「おもしろ!ふしぎ?」の心を養えば、日常生活の中で科学のたのしさに出会うチャンスが増えること間違いなし!子どもから大人まで、「ん?何でかな?」と考えることが好きな人にぜひおすすめの本です。
科学読物研究会 中川僚子