色鮮やかなテレビ画面も、虫眼鏡で見てみるとたった3つの色だけでできています。赤青、緑の3つだけで、それ以外の様々な色を作り出すことができるからです。実験で確かめてみましょう。白い紙で32面体のサッカーボールを作り、3つの方向からこの3つの光をあてるのです。あてたのは3色だけなのに、ボールにはそれ以外のいろいろな色があらわれます。逆に、色のついているものを、赤や緑など色つきのライトで照らすと、どんな風に見えるでしょうか。
なんと、あてる光によって、まったく違って見えます! 赤や青のセロファンを使うと、同じ絵が全然違うものに見えたり、普通に見るとぼけたように見える絵が、飛び出して見えたりします。最後のページは真っ黒。光がないと、ものがあっても何も見えないのです。ものを見たり、色を感じるのは光があるからだったのですね。私たちのまわりにあふれている光ですが、ふしぎがいっぱいです。
科学読物研究会 小川 真理子
カラーテレビを虫めがねでのぞいて見たことがありますか?赤・青・緑の色がぎっしり並んでいるのが見えます。それ以外の色は見えません。赤・青・緑色(光の三原色〜実際には赤・青紫・緑)でどんな色でも作ることが出来ます。
色の三原色は絵の具を使うときに習うので良くわかりますが、光の三原色ってわかりにくいですね。この本に載っている、スポットライト型の懐中電灯を使った実験をすると、光の3原色について、実際に確かめることが出来るのです。実験に使う20面体の作り方も図入りで出ているので、自分で作る事が出来ます。
あそびながら光の不思議にふれ、なぜ色が見えるのかをやさしく解説しています。このシリーズは、現在品切れですが、近く再刊される予定になっています。どうぞ手にとって、ひかりの世界を楽しんでください。
科学読物研究会 瀬間 幸子