ドライアイスの上に金属スプーンをのせると、いい音がします。ドライアイスのかけらを、にぎりしめないで、両手でお手玉のようにもちかえると、手で持っても大丈夫です。手で、かけらを机の上にすべらせると、スーッとよくすべります。炭酸の入らないジュースに、くだいたドライアイスを入れてかきまぜると、シャーベットができます。
ドライアイスをポリ袋やゴム風船の中に閉じ込めると、どうなるでしょう? ドライアイスの入ったコップにロウソクの火を入れると、どうなるでしょう? フィルムケースにかけらを入れて、ふたをし、離れます。ポーンッ。ドライアイス鉄砲のできあがり!
この本に登場するお母さんと3人の子どもたちのように、ドライアイスに関する問題に対して、予想して、実験を楽しみながら、二酸化炭素の性質がたのしくわかる、簡単な科学遊びがいっぱいの本です。安全のための注意事項やドライアイスの入手法や保存方法、利用法や歴史も解説しています。
親しみやすい絵で、実験のやり方やコツもわかります。子どもにもおとなにも、人気の科学遊びの本です。
興味のあるひとは、併せて『カルメ焼きはなぜふくらむ』—二酸化炭素の実験(高梨賢英 著 さ・え・ら書房)を、読んでみましょう。二酸化炭素の性質がわかります。
科学読物研究会 市川美代子