「ア〜 なんか簡単にできる実験ない?」と思ったら、この本はうってつけです。しかも、苦手だなという人が多い「電気」について、楽しく読めて、そのうえ、ちゃんと『金属とはぴかぴか光っているもの』『金属は電気を通す』という法則がわかってしまいます。
お兄ちゃんと元気のいい妹のゆみちゃんが、豆電球と乾電池の手軽な「きんぞくはっけんき」を使って、次々と金属をみつけていきます。「ぴかぴか」のスプーンやアルミホイルを試すと、豆電球が「ピカッ」とひかります。
では、電気を通す金属は、どれも磁石につくのか? 「きんぞくはぴかぴか、じしゃくにつくのはてつ、じしゃくにつかないきんぞくもたくさんあります。」と、電気を通すものと磁石につくもの、混同しがちな違いをきちんと教えてくれます。
そしてなんと! 2人は最後に「ぴかぴか」している仁丹や銀色の折り紙の鶴でも実験してみます。 さてこの2つ、電気を通すでしょうか。ぜひ実験してみてください。 大人が読んでも、とってもワクワクする発見がある本です。(現在は絶版です。図書館でお読みください)
科学読物研究会 坂口美佳子