太陽の最新情報が、豊富なカラー写真とイラストで、わかりやすく紹介されている本です。小学校高学年から中学生向けに書かれた本ですが、親子で読めば、小学校の低学年でも写真やイラストが楽しめるでしょう。
太陽の1日の動き、1年の動き、四季の変化、日食が起きるわけ、2012年5月21日の金環日食と部分日食の見え方、太陽の表面の黒点やフレア、太陽の内部、太陽風、6つの太陽観測衛星、太陽活動の異変などについて、見開きで紹介されています。
CDを使った分光器や、コマ型日時計の作り方ものっているので、子どもたちが自分で工作することができます。
また、太陽の自由研究アイデアの一つとして、江戸時代に旅先に持参して使われていた日時計の作り方と、それを使って自分のいる場所(緯度・経度)にあわせる方法が載っています。ほかにも、インターネットで太陽の情報が得られるサイトや、太陽系の惑星や月の動きや、日食などが再現できるフリーソフト「太陽系シュミレートスタジオ」の紹介があり、いつでも、より新しい情報が得られるよう、工夫されています。太陽について調べるときに頼りになる本です。
科学読物研究会 坂口美佳子