「ウラパン・オコサ?」なんかの、呪文のようなことば。科学遊びの時、この本を読んでから数をかぞえる遊びをすると、盛り上がることまちがいなしです
「1がウラパン・2がオコサ。数がふえたら、オコサを先に数えてのこりはウラパンにしてね」「しまうまは?」「オコサ・ウラパン!」
いつのまにか、十進法があたりまえだと思い込んでいる私たち。まわりには、大きな数がいっぱい。こんな素朴な数の数えかたで暮らしていけるのは、どんなのんびりした暮らしなんだろう、なんて想う子もいます。
ところがじつはこの二進法、コンピュータを動かしている計算の方法なんだよ、なんて、この本には書いていないことをわたしが言ったりすると、みんなびっくり。科学遊びでは、自分の「あたりまえ」をこわすことが楽しいって思ってもらいたいので、これは大活躍の絵本です。
科学読物研究会 古谷真理子