「この世のものはすべて原子からできている!」という話をクラスで子どもたちにすると、「えーじゃあ、机も?教室も?学校も?日本も?地球も?宇宙も?」とどんどん想像を広げていきます。その質問すべてに「そうだよ!」と答えると目をまん丸にして「すげー!」
『もしも原子がみえたなら』は、空気中の分子を中心に、いろいろな原子や分子を紹介していく絵本です。とっても小さい原子を大きく拡大して描いていますが、その形は科学者の計算にきちんと基づいています。この絵本を読み進めていくうちに、空気中にとびまわる分子のイメージが生き生きと頭の中に思い浮かぶようになってくるのです。
この本は国土社から出版されていましたが、絶版になっていてしばらく手に入りませんでした。今回、仮説社より絵もかわいく、多色刷りとなり新版として出版されました。小学校2年生から大人まで、楽しみながらもっとも大切な科学概念を学ぶことのできる本です。ぜひご一読ください!!
科学読物研究会 厚井眞哉