同じ長さの直線の両端に外向きと内向きの矢印をつけると直線の長さが違って見えます。これは100年ほど前にミュラー・リヤーの錯視図形として考案されました。このほかに丸や2本の平行線、カーブなどいろいろな錯視図形が、それぞれ考案者の名前とともに紹介されています。
また立方体など立体図形として描かれた同じ図形が出っ張って見えるときと、へこんで見えるときがあります。オランダのエッシャーが描いた「無窮(むきゅう)階段」を、ここでは模型として実際に作ってみました。名づけて「へんてこかいだん」。でも本当は、、、。(たねあかしは、本をご覧ください。)
このようなさまざまな錯視の理屈はまだよく分かっていません。でも、本を開いてじっと見ているととても不思議な気分になります。ぜひ親子で、あるいは友達と楽しんでください。
科学読物研究会 福田 晴代