◉1冊目『ゆきふふふ』
ふわふわ、ふふふ、しゅわん、じゅわじゅわ、やさしく降ってくる雪、解けていく雪をはずむ言葉でつたえる。
★雪ならこの本も
『ゆきゆきゆき』たむらしげる/さく 福音館書店 2016年 本体価格 900円
空で生まれ、結晶となり舞い降りるまでを描いた絵本もあわせてどうぞ。(高宮光江)
◉2冊目『ゆきのけっしょう』
子どもの頃、雪の結晶を手袋で受けとめ、その形と模様に心を奪われて写真家になった武田康男さん。小さな粒から次第に結晶ができる様子や、ひとつひとつ違う多様な形があることを美しい写真で教えてくれる。(高宮光江)
◉3冊目『ふゆとみずのまほう こおり』
写真家の片平孝さんは樹氷に魅せられて以来、不思議な氷を撮り続けている。頁をめくる度に魔法にかかったような氷の形に目を見張る。
★雪や氷ならこの本も
『おかしなゆき ふしぎなこおり』片平孝/写真・文 ポプラ社 2012年 本体価格1200円
見た事もないような雪や氷の形がつぎつぎにゆかいな写真で紹介されている。(高宮光江)
◉4冊目『しもばしら』
「さっくすっくさっくすっく」 寒い朝にしもばしらを踏む音。何度も聞きたくなる。冬の夜の間に、しもばしらが土の中で出来る秘密が描かれている。家庭でしもばしらを作る方法も載っていて、実際に試してみることができる。
★しもばしらならこの本も
『しもばしら』細島雅代/写真 伊地知英信/文 岩崎書店 2014年 本体価格1500円
写真絵本。日なたと日影で出来るしもばしらの違いがわかる。(高宮光江)
◉5冊目『つらら : みずとさむさとちきゅうのちから』
伸びたり消えたり、日によって不思議な形に変わるつらら。中でも、つららの成長と消えてなくなる様子を紹介した連続写真は圧巻。家の冷凍庫でつららを作る方法が紹介されている。しもばしら作りと比べてみると、しもばしらとつららの違いがわかる。
★つららならこの本も
『つららがぽーっとん』小野寺悦子/ぶん, 藤枝つう/え 福音館書店 2009年 本体価格 900円
春を待ちわびる気持ちが伝わってくる。3歳位から読んであげられる。(高宮光江)
◉6冊目『ポーラー : 動く写真で見る南極・北極の世界』
本なのに動物たちが動き出す?! 「フォトキュラー」という技術によって写真の動物が動いて見える。北極や南極で生きる動物たちの秘密、さらに環境問題について丁寧に解説している。最後の頁で広がるオーロラも見逃せない。(高宮光江)
◉7冊目『ふしぎな北極のせかい : 犬ぞり探検家が見た!』
凍ったバナナで釘は打てるの? 北極と南極はどう違うの?
大半を北極圏で過ごし、エスキモー犬ぞりによる観測調査活動をしている山崎哲秀さん。実体験を元に、北極での暮らしや犬ぞりに関する質問を、Q&A形式で答えてくれる。(高宮光江)
◉8冊目『ソフィー・スコットの南極日記』
作者レスターさんは実際に南極遠征隊研究員となり、毎日世界中の子ども達に南極での発見をメールで伝えた。
写真やイラストに、世界の子ども達が描いた絵を加え、9歳の女の子ソフィーが見聞きした南極日記としてまとめた本。(高宮光江)
◉9冊目『南極のコレクション』
辺り一面の白い大地、南極の太陽やオーロラ、マイナス60度の世界。第45次南極観測隊に随行し、1年4か月観測隊と過ごした様子や南極の大自然を、新聞カメラマンの視点で美しい写真と共に伝える。(高宮光江)
◉10冊目『シャクルトンの大漂流』
南極の流氷帯に閉じ込められ孤立無援となった28人の隊員たち。極限状態に耐え、帰る船を失っても、全員生還した勇敢な物語。
南極でのハラハラドキドキする冒険を精密な色鉛筆画で画面いっぱいに描き、迫力がある。(高宮光江)
――「科学道100冊」特設サイトから転載