私達は物を見て心を動かされたとき、「これはどんな名前だろう?」と考えますよね。物だけではなく、動物や植物、星、人間、そして色に対しても。この本では200色を超える「色のなまえ」が解説・写真で紹介されています。
一つ一つの色につけられた名前の由来は実に様々で(植物、鳥、鉱物・・・)、日本では植物由来の名前が多く、サバンナの遊牧民には牛の色の名前が多いそうです。色の名前にはその国の民族の暮らしが深く関わっており、それぞれの名前から昔の人々の自然に対する豊かな感性が伝わってきます。
身の回りのいろいろな色を写真で紹介している、『色の大研究1 色のはっけん高岡昌江:構成・文』とあわせて読んで、身近な色の世界に浸ってみましょう。
科学読物研究会 伊藤一美