この本は、最初1968年に出版されました。その後、新版になり、少し文が変わり、絵が横田昭次さんからやべみつのりさんになりました。
たろうさんのポケットにはいろいろなものが入っています。木、鉄、石、プラスチックできたものです。たろうさんはそれぞれをテストします。テストとはもののみわけかたのことです。
水のテスト。浮くもの、沈むものがあります。
たたくテスト。金づちでたたくとどんな音がするか聞いてみます。
磁石のテスト。磁石にくっつくものはどれか確かめます。
最後に火のテスト。火にいれたら、どうなるでしょう。
さて、どんな結果になったと思いますか。
たろうさんのすごいところは、それぞれの結果をきちんと表にまとめているところです。表にするのは難しいかもしれないけど、結果がとてもわかりやすいです。
ある日、たろうさんはおじさんから、おみやげにくまの置物をもらいました。それが何でできているのかを知りたくなり、テストします。そして、ちゃんと、何でできているかを知ることができました。
科学としての考え方や態度、科学のすじみちを大事にしたいと念じる著者のかこさとしさんの思いをしっかり受け取れる本です。
科学読物研究会 坂下智婦美