もしも地球が一つのリンゴだったら……4分の3は海。険しい山や砂漠などを除くと、私たちが住める土地は、リンゴ○分の1個分の広さしかなく、農場として使える土地は○分の1個程度しかないそうです。
そんなふうに、私たちの生活空間、地球の歴史、人類の歴史、はたまたエネルギーなどを、身近なものに置き換えてとらえなおすことができる本です。見開きで1テーマ。はっきりとした絵と精査された内容で、分かりやすく書かれています。
例えば、「もしも45億年の地球の歴史が1年間だったら……。」人類は○月○日近くになってようやく登場します。「もしも地球の表面が、この絵本の2ページ分(約48cm×24.cm)だったら……。」ほとんどが海でアジアは、○cm×○cmしかありません。「もしも地球上の水がコップ100杯だったら……。」○杯は海水で、真水は○杯分です。
「人類って近年に誕生したばかりなんだ!」「地球って広いけれど私たちが生きられる土地はわずかなんだ!」「飲むことができる水は少ないなあ」と感じることができます。
その他にも、「寿命が砂浜の足跡だとすると……。」「銀河系がお皿の大きさだとしら……。」「人生が12枚に切った大きなピザだとすると……。」など、とらえどころのない長さや広さを、目で見て触れる等身大のものに置き換えて、その量が持つ意味を実感させてくれる本です。ぜひ読んでみてください。
科学読物研究会 秋田明子