太陽系の仕組みがさっとイメージできる楽しい絵本が登場した。まず、この地球を眺める場面から始まる。この地球は9つの惑星の一つであることを確認し、9つの惑星のラインナップを特徴のある絵で並べられる。
<地球のほかにも、知っている惑星があるかもしれない。9つの惑星の名前を、
全部知ってるかな? 水星、 金星、 地球、 …、…。これが、太陽の近い方
からならべた9つの惑星の名前。 「スイ、キン、チ、カ、…、…」
とおぼえている人も いるだろう。>という具合に語りも簡潔で呼びかけ風である。
後半には,「にんげんのすめるのは地球だけ。地球は〈生命の惑星〉なんだね」,
「人類にとって,生きものすべてにとって地球ほど大事な星はない」と続く。
さし絵が大胆で子どもたちに語りかけている雰囲気が良く出ている。幼児から楽しめる宇宙入門絵本である。
科学読物研究会 西村寿雄