「一日の生活の中で、あなたはどのくらい水を使っていますか。」と聞かれたら、どう答えますか。
『はじめてであうすうがくの絵本』2巻には、ものを数えるというのはどういうことかを考える話が5つまとめられています。
その中のひとつ『みずをかぞえる』では、水だけでなく、塩や砂糖のように1個2個・・という数え方ができないものの量を、相手に正確に伝える方法を二人のこびとくんたちが試行錯誤しながら工夫します。
今では、世界中どこでも使える「かさ」をあらわす単位が決まっていますから「私が一日の生活で使う水は、だいたい〇〇リットル。」のように答えることができます。でも昔は「かさ」をはかる「ます」の大きさは、地域によってまちまちでした。
この本は、1972年に『みずをかぞえる』というタイトルで出版されましたが、今は『ふしぎなきかい』『くらべてかんがえる』『てんてん…』『かずのだんご』『みずをかぞえる』が『はじめてであうすうがくの絵本』2巻としてまとめられています。
単位について、もっと詳しく知りたい人は、『数の大常識』秋山仁 監修 ポプラ社 2006年2月も読んでみると、色々な単位がどのようにして決められたのかがわかります。
科学読物研究会 原田 佐和子