この本には、まず月のもようのことが書かれています。月のもようは、人によって見え方は色々でしょう。国によっても見え方が違うのはよく言われることです。なにが、月のもようを作っているのか、この本を見るとよくわかります。
次に人が月におり立つまでのこと、月までの距離、月の世界のこと、月の大きさのことが書かれています。月に人がおりたったのはいつのなのか、月と地球はどれくらい離れているか、月と地球はどのような違いがあるのか、楽しい絵と共に教えてくれます。
そして、次からは実際に月を観察していく時に、役に立つことがたくさん載っています。月の形と空の位置のこと、月の1日の動きのこと、地球の自転と月の見え方のこと、月の日ごとの動きのこと、月の公転と地上から見た動き、月の満ちかけ、月の形ごとの1日の動きなどです。これらの所を読めば、月の観察をしてわからなかったことも、きっと納得できると思います。
次からは、公転と自転のことや、他の惑星のことが書いてあり、少し難しい。月のことについてくわしく知りたい人は読んで、頭の中で想像してみるとおもしろいでしょう。
その他にも日食・月食のこと、潮の満ち引きのことなど、月についてのことがたくさん詰まっていて、月についてとてもくわしくなることができる本です。
科学読物研究会 林田真治