白い紙を二つ折りしただけで紙は立ちます。何枚も重なると家、丸めると力持ち。切り込みを入れると何倍も長く伸び、小さくたたむと反動でぴょんと跳ねる。「紙って面白い!」と驚きながら紙の特性にも気づく、紙のサーカスをやってみませんか?(中村涼子) 『しろいかみのサーカス』たにうちつねお/さくいち…
静まりかえった森の中で、どこからか感じる真っ直ぐな視線。最初に目があったのは、巣穴から顔を出す「あかりす」。そして、木のこずえのかげからこちらを見つめる「ごじゅうから」。大自然を生きる動物たちと、まるで自分も森の中で見つめ合っているようです。(八木わか菜) 『もりはみている』大竹英洋/文…
「だれかかくれているよ でてこいでてこい」とページをめくると、緑色の葉っぱや青色の大きな丸の中から、カエルやアヒルなどの生き物たちが飛び出してきます。繰り返されるリズム感のあるフレーズに、次は何かなと子どもと一緒にワクワクしながら繰り返し楽しめます。(古屋ちえり) 『でてこい でてこい』…
赤ちゃんはリズムのある言葉や音が大好き。「みずじゃあじゃあじゃあ」「いぬわんわんわんわん」ページをめくるごとに色が変わり赤ちゃんの身近な動物や乗り物や生活の品が擬音とともに描かれていて0歳から楽しめます。(渡部美帆) 『じゃあじゃあびりびり』 まついのりこ作・絵偕成社 1983年7月 6…
じょうろに水をいっぱい入れてこぐまちゃんがいろんなものに水をかけて遊びます。しろくまちゃんもホースで水かけっこしておもしろいおもしろい。子どもは水遊びが大好きですね。シャワーの音も楽しくて、「やってみたい」という気持ちになります。(渡部美帆) 『こぐまちゃんのみずあそび』 わかやまけん作 も…
「つちのなかでどんどこどんどこ」と始まり、ニンジンなどの土の中で育つ野菜が縦開きの絵でドンと現れます。葉で判別できない野菜は、根元に少し見える絵がヒントです。太鼓のようなリズムが楽しい絵本です。(中村涼子) 『どんどこどん』 和歌山静子/作 福音館書店 2011年10月 900円+税 …
手に塩をつけて、ぎゅっぎゅっ、くるっくるっと握ったらホカホカおにぎりの出来上がり。海苔を巻いても美味しいです。子どもと一緒に作って食べると、どんな形のおにぎりでもご馳走です。(中村涼子) 『おにぎり』 平山英三/文 平山和子/絵 福音館書店 19…
文字はありません。絵だけです。でも、母親の尻尾が気になる子猫や子犬の甘えた鳴き声が聞こえてきます。フワフワやザラザラした動物の毛並みまで想像できる写実的な絵は、何度見ても飽きません。(中村涼子) 『どうぶつのおやこ』 薮内正幸/画 福音館書店 196…
卵の殻を割っていくと、ぱりっ、ぺりっ、ぷちっ、ばりっ・・と、いろいろな音とともに、中から赤ちゃんが、ぴよ、ちゃぷ、ぷるん、ぎゃお・・と出てくるしかけ絵本です。(原田佐和子) 『たまごのえほん』 いしかわこうじ/作・絵 童心社 2009年12月…
最初のページは「しーん」。ページをめくると、何やら「もこ」っともりあがってきて、それが「もこもこ にょき」とふえてきて・・・。オノマトペを楽しみながら、自由に想像をめぐらせてあそべます。(原田佐和子) 『もこ もこもこ』 谷川俊太郎/作 元永定正/…