神戸新聞日曜版に2000年から連載中の「理科の散歩道」。その中から化学の基礎になる話題90を選んでまとめた本です。ちょうど見開き一項目の読み切りスタイルで、最初から順を追っても、気になる項目を先に選んでも楽しく読み進められます。さらに、それぞれの話題には小中高校生の描いたイラストも配置されていて、…
量子論って面白いらしいと人から聞いて最初に読んだのがこの本です。どのページもカラーでダイナミックなイラストで書かれ、説明は短くまとめられています。しかも物理学を全く知らない人でもわかるようにやさしく書かれているのでとても読みやすいのです。 みるみる理解できる量子論Newton別冊シリーズ和田…
量子論の本をもっと読んでみたいとか、読んでみたけどよくわからなかった、という人におすすめの本です。 「量子論」を楽しむ本PHP文庫佐藤勝彦 監修PHP ; ISBN978-4-569-57390-8 (2000/04) 冒頭にはアインシュタインとボーアと猫が登場します。3人(2人と1匹…
この本は、1973年に岩崎書店から「少年少女歴史小説シリーズ」の一冊として出版されました。長く絶版になっていましたが、2006年にちくま学芸文庫から復刊された本です。歴史小説ですから、普段紹介する本とは、少し趣が違うかと思います。が、この本は数学教育界で受け入れられた本でもあるそうです。 算…
楽しく読める〈酸素の発見物語〉である。一般に原子分子の話は,目に見えない世界を語るだけに初めて学ぶ者にとってはなかなか理解しにくい。しかし,〈酸素〉は,私たちの生活に一番密着した原子である。この本は,〈燃焼〉という現象から〈酸素の存在〉をときあかしていった科学者の長い長い発見物語である。 酸…
私たちが何かを学習し、習得しようとする時のプロセスには、「わかる」(理解する)、「練習する」、「できる」の3つの段階があります。学校において、しばしば、「わかる」の段階を駆け足で通り過ぎたり、はしょってしまったり、そして、いきなり、「練習」が始まり、早く「できる」ようになれとしりを叩かれ(指導され…
わたしたちは衝突というとどうしても瞬間的な衝突である事故などを想像する。しかし、〈衝突現象〉ごく身近な運動である。この本では、その身近な衝突現象について楽しい話題をいくつも提供している。この本に出てくる題材は家庭や公民館などでも簡単に実験できるものばかりである。この本をもとに、子どもたちと身近な物…
一生のほとんどを土の中で過ごすセミたちは、ある夏の日に地上に出てきてやっと大人になります。アメリカにいる素数ゼミと呼ばれているセミたちは13年間、あるいは別の地域では17年間もの長い間、土の中でその日が来るのをじっと待っているのです。でも、セミはどうやって13や17という数字を覚えているのでしょう…
相対性理論のたいていの解説本は、できるだけ数式を使わないようにしています。読めばわかる、ように配慮されているのです。ところがそのために、同じような相対性理論の本を何冊読んでも、式の部分はもやもやのままです。自分がちゃんと理解できているのかどうかもあやしくなってしまいます。 相対性理論の式を導…
題名を読んだだけで、読みたくなりませんか。 この本の冒頭には、著者が数学のおもしろさのとりこになった話が書かれています。第1章「1089は魔法の数字」は、算数マジックの話です。第2章「こうして、幾何にほれこんだ」は、ピタゴラスの定理の話です。第3章「でも、そんなバカなことはないじゃないか」は…