目には見えないけど、確かに私たちの周りに当たり前のようにある何か。空気と名付けたその何かの実態を明らかにしようと、ガリレオをはじめとする多くの科学者が取り組んだ長年の研究の軌跡を紹介する本です。それはとりもなおさず化学の研究の歴史の一端でもあります。 空気の発見角川ソフィア文庫三宅泰雄角川…
ケーキの入っている箱から、ケーキを取り出してふたをします。さてこの箱には何がはいっているのでしょうか?こんな不思議な手品からこの本は始まります。 空気と水のじっけん板倉聖宣著 最上さちこ絵仮説社 ; ISBN:978-4-7735-0215-2 ; (2009年8月8日) 作者の板倉…
摩擦とは、ものとものとがこすれあって、その動きを邪魔すること。その時、そこには熱が生まれ、電気が起き、音が出て、すり減るなど、いろいろなことが起こっています。 摩擦のしわざワンダーラボラトリ田中幸・結城千代子/著 西岡千晶/絵太郎次郎社エディタス ; ISBN: 978-4-8118-07…
「物理は好きですか?」と聞かれたら「難しそうだから苦手」とか、「授業が面白くなかった」という人がたくさんいると思います。でも苦手という人も、車はもちろん、オートバイや飛行機、高速モーターボートやジェットコースターなどは好きですよね。たとえば車でサーキットを走ると、自分の周りでいろんなことが起こりま…
「身の回りの元素を調べよう」という副題にもあるように、その元素が身の回りで、何に、どのように使われているかが、水素からはじまる原子番号順に解説されています。全てのページがカラーの多彩な写真に説明が添えられ、まさしく「目で見る」元素の世界が堪能できる本です。それぞれの元素の用途だけではなく、食品とし…
化学を目で見るってどういうこと?と本を開いてみると、目に飛び込んでくるとてもカラフルな絵におどろき!! 目で見る化学ロバート・ウィンストン著/相良倫子訳さ・え・ら書房 ; ISBN978-4-378-04117-9(2008年7月) 最初の元素発見の歴史では、今まで部分的に知っていたこ…
ページを開くとあっと驚く写真に目をみはりました。ある一瞬で静止画像として切り取ったとき、水は驚くべき姿を見せてくれたのです。偶然に撮れたのではなく、周到に狙いすまして撮られた写真の数々は私たちの知らなかった世界。優れた絵本を表現するときに「絵が語っている」と言いますが、この本はまさに「写真が語って…
水は飲むものなのに、食べるってどういうこと? と思いながら、この本を手に取りました。登場人物はおとうさん、おかあさん、トモコ(小6)、ヒロシ(小4)、マキ(小2)の5人家族です。小2のマキちゃんにもわかるように、からだの中の水や、そもそも水ってどんなものなのか、などについて話が進みます。 水…
物理の本と聞いてあとずさりする必要はありません。小学生低学年の子どもがいたらいっしょに読みたいなあと思ってしまうほど、やさしい色とシンプルな絵で書かれたとても読みやすい本です。「てこ」「しごと」「あつりょく」「とうしゃ(投射)」「じゆうらっか」「かんせい(慣性)」「ねつのいどう」「かがみ」「ふり…
2011年、10歳の女の子が誰も気づいていない超新星を発見した。土星の輪の厚さはバスの長さほどしかない。宇宙のトイレは20億円もする・・・。こんな「えっ?!」と驚く情報が満載です。100の項目に分かれいて、どの項目もインフォグラフィックスという方法で、情報やデータを目で見てすぐにわかるようにしてあ…