「世界で一番美しい」というタイトルにたがわず、その美しさに目を見張る元素の図鑑です。大判の黒地のページにカラフルな写真の数々は、ゴージャスで、思わずため息が出ます。化学や元素が苦手な人も、一度ページをめくれば、この本の虜になるでしょう。 世界で一番美しい元素図鑑セオドア・グレイ 著/ニック・…
「水って高いほうから低いほうへながれるんでしょ?」「よじのぼるなんておかしいよ!」子どもたちは腑に落ちない様子。この本には、よじのぼる水の実験が紹介されています。ティッシュを持ち上げて、ティッシュの下の部分を水につけると・・・。見る見るうちに水はよじのぼっていきます。 『よじのぼる水 水の分…
有機化学「博物館」ではなく、あえて「美術館」というタイトルに、表紙のリードの最後には「そこは、まるで舞台の上のように不思議で面白い。」とあります。この本は著者の佐藤健太郎さんが個人ホームページ「有機化学美術館」に8年ほどかけて書きためていた中から、美しい分子、面白いエピソードなどを集めたものです。…
「時間て、誰かが決めているものなの?」題名を見て、まず驚きました。そして「はじめに」には、「『1秒』の定義も、時代とともに変化しているのです。」とあります。これまた驚きです。この本にも書いてありますが、たしかに、小学校の低学年で時計の読み方を教わった後は、時計について学ぶ機会というのはなかったと思…
伝統的なインド細密画を取り入れ、あっとおどろく結末で、算数が身近に感じられるようになる絵本です。 1つぶのおこめさんすうのむかしばなしデミ/作 さくまゆみこ/訳光村教育図書 ; ISBN: 978-4-89572-686-3; (2009年9月30日) 昔々、インドのある村に「ききんの…
本物の顕微鏡は高価で、取り扱いも難しいので、持っている子どもは少ないと思います。でも、かんたん顕微鏡の「30倍のライトスコープ」なら、安価(3000円ぐらい)で、取り扱いも簡単です。この本は、この「30倍のライトスコープ」を使って色々な物、印刷物やカラーテレビ・虫・花・花粉などを見ながら30倍に拡…
『泡のざわめき』は、ワンダー・ラボラトリーシリーズの1冊で、多方面にわたる「泡」の話を科学的で洒落た感じにまとめたヤングアダルト向きの本です。面白く読んでいると「コルクは泡の申し子」とあり、コルクが泡構造であることやコルクによる細胞発見、シャンパンのコルク栓のことなど、コルクにまつわる話も様々書か…
「なんで月って落ちてきいへんのかな?」小学校5年生の双子の姉弟が、担任の先生に疑問を投げかけ、そして先生が、出身大学へ休日2人を遊びに連れて行き、その疑問に大学の先生も加わって、勉強していきます。3巻では、2人は、今まで勉強したこと(一般相対理論)を大学生の前で話すという授業もすることに。 …
「一流の科学研究というものは,どのようにしておこなわれるものか。だれも知らなかった新しいことを発見するまでには,どのような失敗と楽しみとがつきものであるか。——こんなことを,〈落下の法則〉(ものの落ちるときの速さの法則)の探究のばあいについて,できるだけくわしく,ごまかさずにえがき出そうとして,こ…
チビトガリネズミと比較することで小さな世界を楽しく語っています。この小さなネズミから見るとテントウムシは小さいが、そのテントウムシから見れば、ひげの生えたスリッパみたいなゾウリムシはさらに微小な存在です。このようにだんだん小さくなり、バクテリア、原子、電子や陽子などの世界へといざなってくれます。 …