あおくんときいろちゃんはシンプルな丸い形ですが、とても感情豊か。二人の色が混ざり合い、みどりになると、人と人との触れ合いから何かが生まれることを感じます。半世紀以上読み継がれても、いつまでも新鮮で子どもの想像力をかきたてます。(市川雅子) 『あおくんときいろちゃん』 レオ・レオー…
芽が出たさつまいも。植えてみたらどうなる? のびてきた茎を植えると、やがて畑ははっぱだらけ。土の下では、ねっこが「ずずん ずん」と太っていきます。種類が違うさつまいもや、さつまいもの1年のようすも最後にまとめて紹介されています。(原田佐和子) 『ごろんずっしり さつまいも』 いわ…
私は小学校で理科を子どもたちに教えています。時々、授業で白衣を着ると子どもたちは「先生、科学者みたいだね。」と喜んでくれます。また、フラスコなどのガラス器具の実験も子どもたちが喜びます。それらの器具を使う時、子どもたちは「科学者になったみたいで楽しい」と言います。どうやら子どもたちの科学者のイメー…
キャベツの葉を順にむいていくと? ケールも葉ボタンもキャベツの仲間だって! 畑に残ったキャベツからぐんと茎が伸びて花が咲いてタネもできます。リズミカルな言葉でテンポよく展開する、野菜を楽しく知る「どーんとやさい」シリーズ1巻目。(坂口美佳子) 『きゃっきゃ キャベツ』いわさ ゆうこ/さく…
白い紙を二つ折りしただけで紙は立ちます。何枚も重なると家、丸めると力持ち。切り込みを入れると何倍も長く伸び、小さくたたむと反動でぴょんと跳ねる。「紙って面白い!」と驚きながら紙の特性にも気づく、紙のサーカスをやってみませんか?(中村涼子) 『しろいかみのサーカス』たにうちつねお/さくいち…
静まりかえった森の中で、どこからか感じる真っ直ぐな視線。最初に目があったのは、巣穴から顔を出す「あかりす」。そして、木のこずえのかげからこちらを見つめる「ごじゅうから」。大自然を生きる動物たちと、まるで自分も森の中で見つめ合っているようです。(八木わか菜) 『もりはみている』大竹英洋/文…
「だれかかくれているよ でてこいでてこい」とページをめくると、緑色の葉っぱや青色の大きな丸の中から、カエルやアヒルなどの生き物たちが飛び出してきます。繰り返されるリズム感のあるフレーズに、次は何かなと子どもと一緒にワクワクしながら繰り返し楽しめます。(古屋ちえり) 『でてこい でてこい』…
「2020年1月、チバニアンという時代が誕生した。はじめて日本の地名が地球の歴史に刻まれた瞬間だ」で始まるこの本は、「チバニアン」という名前が誕生するまでの物語です。 『チバニアン誕生』岡田誠/著 ポプラ社 2021年6月発行 1500円+税 チバニアンは訳すと「千葉時代」という意味で…
赤ちゃんはリズムのある言葉や音が大好き。「みずじゃあじゃあじゃあ」「いぬわんわんわんわん」ページをめくるごとに色が変わり赤ちゃんの身近な動物や乗り物や生活の品が擬音とともに描かれていて0歳から楽しめます。(渡部美帆) 『じゃあじゃあびりびり』 まついのりこ作・絵偕成社 1983年7月 6…
じょうろに水をいっぱい入れてこぐまちゃんがいろんなものに水をかけて遊びます。しろくまちゃんもホースで水かけっこしておもしろいおもしろい。子どもは水遊びが大好きですね。シャワーの音も楽しくて、「やってみたい」という気持ちになります。(渡部美帆) 『こぐまちゃんのみずあそび』 わかやまけん作 も…