表紙のちんぱんじーがこちらをじっと見つめています。「こんにちは」と言っているような表情。ページをめくるたびに、ぞう、ちーたー、ぽにー、らいおん、きりんなどが次々と出てきて、ご挨拶できる写真の本です。(坂口美佳子) 『こんにちは どうぶつたち』 とだきょうこ/あん さとうあきら/しゃしん 福音…
屋根の上にお月さまがのぼってきて、「こんばんは」。雲に隠れたけどまた出てきて「こんばんは」、ニッコリ笑顔のお月さまで安心。背表紙のお月さまはアカンべーをしてお茶目です。一緒に月を見てみましょう。(坂口美佳子) 『おつきさまこんばんは』 林明子/さく 福音館書店 1986年6月 800円+税 …
いろんな動物のうんちの仕方、色や形が描かれていて、一冊まるごとうんちの絵本です。「いきものは たべるから」「みんな うんちをするんだね」という一つの真理を、子どものペースでじっくり、愉快に紹介します。(坂口美佳子) 『みんなうんち』 五味太郎/さく福音館書店 1981年2月 900円+税 …
世の中に出回っている紙の中で、一番身近な紙といえば、トイレットペーパーではないでしょうか?この写真絵本では、トイレットペーパーを学校の廊下を使って実際に長く伸ばしてみたり、ペットボトルの水をすべて吸わせてみたりと、普段とは違う使い方で色々な実験をしています。簡潔な文章で小学校低学年から楽しめ、トイ…
この本の著者は、トイレにウンコをする意味を真剣に考えた結果、「糞土師(ふんどし)」として40年以上ノグソを続けてきました。食べた命を自然に還すことにつながるからです。 『ウンコロジー入門』(偕成社、2020年)伊沢正名/著、偕成社、2020年1月、1500円+税 ノグソあとには様々な生…
この絵本は、明治初期から150年にわたる「谷戸のくらし」の変遷を描いたものです。1軒の農家を中心にすえ、15場面にわたってその日常が事細かく描きこまれています。モデルとなったのは、東京都多摩市にある多摩センター駅近辺。そこは、八王子市から町田市、川崎市に至る多摩丘陵と呼ばれる、谷戸(雑木林などに囲…
表紙、それにつづく数ページにわたってちりばめられた、虹色のガラス細工。形もさまざまで、不思議な美しさ。これらは0.1ミリにもみたない珪藻の殻をならべた顕微鏡写真です。作品をつくった著者の奥修さんは、珪藻の研究者で、このように珪藻をならべた作品(珪藻アート)をつくる人は世界に数人しかいないそうです。…
北海道の富良野に住む石黒誠さんが雪虫(トドネオオワタムシ)の生態を写真と共に説明している絵本で、昆虫が好きな小学3年生から大人まで楽しめます。 『雪虫<たくさんのふしぎ傑作集>』(福音館書店、2021年)石黒誠/著、福音館書店、2021年3月、1300円+税 雪虫と言えば、『しろばんば…
「細菌ホテル」は、小学生の女の子の体の中にあります。女の子の体をホテルに細菌たちをお客さんに見立てて、細菌たちの働きを紹介している絵本です。そのホテルを案内してくれるのが、ユニークな絵で擬人化された大腸菌です。様々な細菌を擬人化し、人体の内部も漫画調にモデル化して表現されています。 『細菌ホ…
日本には45種類のサンショウウオが生息しているそうで、この本は全種類を写真で紹介しています。見返しに全45種類のサンショウウオが勢ぞろい、黒っぽいの、赤っぽいの、まだら模様のや、尾が平べったいのやら細いのやら、壮観です。もちろん国の特別天然記念物のオオサンショウウオも載っています。 『減り続…